2004年09月29日

「はっぴぃ・はっぱ」に涙ぐんだ日

おとといの9月27日、朗読とチェロのライブに行ってきた。

朗 読:渡辺祥子さん
チェロ:丸山康雄さん

宮城県宮床出身の女流歌人・原阿佐緒(はらあさお)の生涯を主題として、
現代を生きている一人暮らしの女性とをオーバーラップした作品。

祥子さんの朗読が聴きたくて行った私としては、
『原阿佐緒』といわれても、
「そんな人がいたんだー」というレベル。

まさか、帰るときには胸いっぱいになってしまうなんて思いもしなかった。



ライブのスタートは、
現代を生きる女性のもとに届いた、田舎の母親からの手紙・・・。

  会社勤めで、親元を離れていたあの頃の自分と重なり、
  はじまったばかりだというのに、涙がこぼれそうになったけれど、
  ぐっとこらえた。

原阿佐緒は、とかくスキャンダラスに語られた。
妻子ある男性との恋から結婚へ、そして男性が堕落・・・ということが
あったから、結果からみると、そう判断されちだったのだろう。

でも、阿佐緒と親友の書簡からは、
彼女は男性に恋われて恋われて恋われて、
そんなに強く想ってくれるなら私を幸せにしてくれるに違いない
と、情にほだされてしまう、ながされやすい女性にしかみえない。

全てを捨ててついてきたのに・・・と絶望する阿佐緒。

現代女性もまた、恋われてつきあいはじめたのに、
だんだん、相手が冷たくなってくる。
いつのまにか、自分のほうが、恋しく、相手を待つ身になっている。


二人の女性が、悩みながら悩みながら、舞台は進む。

  どうしてそんなにガマンするの?
  どうしてそんな目に遭わなければいけないの?
  どうして・・・どうして・・・
  自分のことのように苦しくなってくる。

  朗読の合間に演奏される、低音の、まるで人の声のようなチェロが
  感情を増幅させていく。


物語の最後のほうの、阿佐緒のコトバ。

「何かとひきかえの愛よりも
 何にも変えられない愛がいい」

「誰かに求めている限り
 手に入らないものがある」

この女性は、一生をかけて、このコトバを見つけたのだろうか・・・。
彼女の生涯を通じてだからこそ、このコトバが私の感情を強く揺さぶるのだろう。



このライブは、卸町のはっぴぃ・はっぱプロジェクトとのリンクイベントだった。

そこで募集したボランティアの人が、育てたカネノナルキが会場で配られた。
里親が丹精込めてそだてた「はっぴぃ・はっぱ」が、
会場の誰かの手に渡って、その誰かの目を楽しませてくれる、という企画。

私の手にも、カネノナルキが渡された。

添えられていた里親の手紙・・・

「はっぱちゃんへ

 我家へ来た時は小さなはっぱちゃん
 でも今は元気なはっぱちゃん
     みんなに元気をアリガトウ」


ずーっとこらえていた感情があふれだし、涙がこぼれた。

私の幼い頃のニックネールは、「はっぱちゃん」。

なんだか、私自身に
「みんなに元気をアリガトウ」と言ってもらえたような気がした。
いままで頑張ってきたこと全てが報われたと思えた。


とても満ち足りた気分で会場を後にした。


「はっぴぃ・はっぱ」は、今は私の机の上にある。




posted by 葉 at 09:55| Comment(2) | TrackBack(0) | はじめたい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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